2009/02/14

ただいまマガルトゥーバ中です

マガルトゥーバってなんじゃい、ってタイトル見て思った人がたくさんいるかもしれませんが、順を追って説明していきます。

簡潔に説明すると「祭り」です。トゥーバっていうところで行われます。しかもセネガル最大の祭りです。今日2月14日がその日です。

もうちょっと説明が必要な方は以下を呼んでくだされ。

この前後はカールやセットプラスなどの長距離公共交通手段が全てトゥーバ行きになり、動けません。全ての部分を強調してみたのは、本気でまったくないからです。僕もフィムラに帰りたいのだが帰れない状況なのです。国道沿いにはトゥーバに行こうとするセネガル人がわんさか屯ってます。トゥーバの街はもっと大変で、街のインフラが訪れる人口をカバーしきれず、コレラが発生するそうです。

さらに説明が必要な方は以下をどうぞ。

セネガルの宗教はイスラム教であるが、中東のそれとも多少異なった部分があるようだ。具体的にいうと、セネガルではマラブー(超自然的なものと人をつなぐ役割をするといわれる)信仰が強い。厳密にいうと、イスラムでは唯一神アッラーのもと全ての人間が平等であるため、そういった聖人信仰はダメなはずだが、さすがは世界に10億人以上を抱える世界宗教(その人口分布図は拡大を続けている)、柔らかい。様々な地域の思想を吸収していく。
セネガルに存在する、あるいは存在した数多いマラブーの中でも伝説的なマラブー。それがアーマド・バンバである。彼はフランス植民地時代に生存したマラブでイラクで修行をつみ、セネガル国内で教団を創設。この教団がムーリッドと呼ばれる。フランス政府は人望をもつバンバを恐れ、一時期ガボンへ国外追放するが、その話がムハンマドがメディナから一時追放されたメッカに帰ったとされる史実に例えられ、さらにその信奉者が増えることになる。バンバの死後、彼の後継者はフランス政府と協調関係を保つ。というのも、フランス政府が彼の教えの一部である「労働とは祈りである」という部分を有効に利用することでピーナッツ栽培の利益が得られたためだ。現在でも、ムーリッド教団の勢いは強烈で、その波はヨーロッパ、アメリカまで波及している。このムーリッド教団の聖地がトゥーバというわけだ。
しかし、祭りがいっぱいのセネガル。そりゃお金なくなるよ。

アーマド・バンバの壁画
住居やブティックなどセネガルの至る所で彼の壁画が見られる。

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